スカーレットレター

ここのところ、デザフェス準備に追われて映画を見ていなかった。
気づけば見たかった映画がどんどん上映終了してしまっている…。
そこで、今日はレディースデーということもあって、今年25本目の映画「スカーレットレター」を見に行った。

週末の疲れは抜けないし、仕事はたまってきてるし、ホントは家の中も片付けたいし…という状況なのだが、どうしてもイ・ウンジュの最後の作品を見逃したくなかった。
とは言え、疲れているときにこの映画はマズイだろうなぁとは思ったのだが、確かにあまりよろしくなかった。

刑事のギフン(ハン・ソッキュ)は、妊娠中の妻スヒョンを愛しながら、美しい愛人カヒ(イ・ウンジュ)との情事を楽しむ日々を送っている。ある日、写真館の主人が殺害される事件が起こり、第一発見者の妻、ギョンヒを取り調べたギフンは、彼女に言い知れない魅力を感じていく。捜査が難航するなか、ギフンカヒに妊娠を告げられた。冷たい言葉を浴びせながらも、カヒから離れられないギフン。やがて、完璧だったギフンの生活は均衡を失い始める…。


カメラワークもなかなかいいし、どんどん引きずり込まれてしまうようなストーリー展開も魅力的。
だけど、あんなふうな結末じゃなくてもいいんじゃなかろうか。
シーンの凄惨さと、突然の展開から、いっぺんにこのストーリーの真意が理解できなくなってしまった。
監督にはあのような結末をもってこそ伝えたい真意があったのに、それを理解できない私の方が悪いのかも知れないけど。

それにしても、スクリーンの中のイ・ウンジュはやっぱり魅力的だった。
スレンダーな体つきで、どこか少年のような雰囲気もあるのに、女性としてのつやっぽさもある。
この1年で彼女の出演作品を4本見たが、どれも違う表情をしていて、もっともっといろんな表情を見せて欲しかったのに、と思われてならない。

イ・ウンジュが好きな方は、やはりこの遺作を見たほうがよいと思うけど、でも反面、辛さが伴うのも事実。
きっと全身全霊をこめて演じきる女優だったのだろう。
だからこそ、常に彼女の中で、何かが少しずつ消耗されてしまっていたのかも知れない。

近いうちに、まだ見ていない彼女の代表作「オー!スジョン」を見ようと思った。

スカーレットレター” への11件のフィードバック

  1. 京の昼寝~♪ のコメント:

    『スカーレット・レター』

    DVDで、出演:ハン・ソッキュ/イ・ウンジュ/ソン・ヒョンア/オム・ジウォン/監督・脚本:ピョン・ヒョク/作品『スカーレット・レター』を観ました。
    ●ストーリー
    刑事のギフン(ハン・ソッキュ)は、妻・スヒョンを愛しながらも彼女の友人であるカヒ(イ・ウンジュ…
    アミューズソフトエンタテインメントスカーレットレター
     この映画、はっきり言って精神衛生上あまりよくありません。衝撃の作品です。血に弱い人、また不倫している人は遠慮した方がよさそうです。いや、不倫している人こそ見る方がいいのかもしれません。監…
    妻スヒョン(ソン・ヒョナ)がいながら妻の友達カヒ(イ・ウンジュ)と不倫関係にある刑事ギフン(ハン・ソッキュ)。ギフンは、ある殺人事件の担当になる、、、
    ストーリーは殺人事件を捜査する刑事が不倫関係でドロドロ。。。という感じなのですが、この映画の主とな…
    「スカーレットレター」★★★
    ハン・ソッキュ、イ・ウンジュ、ソン・ヒョンア主演
    ピョン・ヒョク監督、2004年韓国映画
    殺人事件が発生し、
    辣腕の刑事が
    その事件を担当する。
    彼は出産を控えた妻と、
    その妻の友人との
    不倫関係を楽しんでいる。
    次々と…
     2004年のピョン・ヒョク監督の韓国映画。話題は殆どこの作品が遺作となったイウンジェの事。確かに死ぬほど嫌だった映画ってどんなだろうとは思いました、遺作だから興味があるってなんか嫌な感じだけど。彼女の映画は「ブラザーフッド」と「バンジージャンプする」…
    「バンジージャンプする」で女性の可愛らしさを、「ブラザー・フット」では、演技に磨きがかかり芯の強い女性のイメージを上手く演じていた、今は亡きイ・ウンジュと「シュリ」・「二重スパイ」と韓流ブーム以前から日本でも名を知られる「韓流映画俳優四天王」の一人ハン…
    韓流ブーム前からよく韓国映画は見てました。
    そんな中で最初に好きになった韓国の俳優さんが
    ハン・ソッキュです。普通っぽいのにかっこいい。
    そんな彼の主演映画です。
    スカーレット・レター
    イ・ウンジュ さんのご冥福をお祈り致します。
    ハン・ソッキュ という役者さんの見た目が、趣味じゃないのです、、、なんか、すごいオッサン、、  うぅぅ、、ごめんなさい、、、
    なんて言うのか、、、刑事物サスペンス+三角関係、浮気の…
    「スカーレットレター」を観ました。
    刑事・ギフンは美しい身重の妻・スヒョンとの生活を守る一方で、シンガーの愛人・カヒとの二重生活を楽しんでいた。時を同じくしてカヒも妊娠、徐々に精神的に追いつめられてゆくカヒであったがギフンはそんな彼女と別れることが…
    イ・ウンジュの遺作となった話題の作品『スカーレットレター』を有楽町シネカノンで見てきた。期待して劇場まで足を運んだのだが、残念ながら全く面白くなかった。韓国映画も全部が全部面白いわけではない。駄作も多い。これまで映画館で六本、DVDで四本、合計十本の韓…
     ハン・ソッキュ&イ・ウンジュ主演なので、観ないわけにもいかなかったが、少々気が重かった。イ・ウンジュの自殺の遠因と噂されていた映画だったから。
     三角関係が縦軸で、殺人事件が横軸。ハン・ソッキュは2人の女を手玉に取っているようでいて、実は・・・の展開…
    イ・ウンジュの遺作となった作品。
    毎回思うのだが、韓国の映画って、
    なんか昔観たようなストーリーな感じがする。
    あ、男一人に女二人って、『永遠の片想い』(!)。
    イ・ウンジュ、両方とも出とるし。
    でも、ストーリー、ぜんぜん違うし。
    一説では、イは、この作品…
    公式サイト
    ネタばれするので内容については一切書きません。韓国映画の中でも異種のような雰囲気を持つこの映画。爽やかではなくドロドロとした世界観が広がります。
    惜しくも「イ・ウンジュ」の遺作となったこの映画。
    彼女が自殺する動機の一つに「映画での露出が多
    今日は今池デイ(笑)ということで、今池の国際シネマとシネマテークを梯子した。
    まずは国際シネマで「スカーレットレター」を見た。この映画、名古屋あたりじゃここでしかやっていない。久しぶりに正規料金支払った(笑)。
    最初に「運命の力」の前奏が朗々と流れるの…
    6月3日(金)TOHOシネマズ木曽川にて
    今年の2月22日、自ら命を絶った韓国人女優、イ・ウンジュさんの遺作となった作品。
    一部では、この『スカーレットレター』に出演したことが結果的に彼女を苦しめ、自殺に追い込んだとも報道されていた。
    私自身も、ひとりの映画ファ
    このポスターって「誰にでも秘密がある」のパクリと同じ構図のような・・・?
    いちばん好きな韓国人俳優は?と聞かれたら、迷わずハン・ソッキュと答えます!
    「シュリ」「八月のクリスマス」は、私にとって心の映画ですから!
    ハン・ソッキュは、私にとって微笑みの…
    スカーレットレター…イウンジュさんの遺作となってしました。
    追悼の鑑賞をしてきました。心よりご冥福をお祈りします。
    2005年2月22日私も訃報を聞いて、ショックでした。最近ようやく立ち直りかけてきてます。これから少しずつ、ゆっくりと、イウンジュさんの出
    “The Scarlet Letter”
    この作品は先頃他界されたイ・ウンジュの遺作として注目だが、本来ならこのタイトル、ナサニエル・ホーソンの大作「緋文字」を現代の韓国に置き換えて撮った作品にあるべきではないかと思う。確かに興行的には成功したのかもしれない。遺作として名を
    この映画、10点満点なら貴方は何点ですか(^^)?
    ※この映画、観て良かった? ←金返せ! / ブラボー!→
                      0点□□□□□□□□□□10点
    ※友達が観たいと言ったら? ←止める  / 推薦する→
    今日は映画の日でもな…
    「スカーレットレター」/韓国/2004年/119分 「スカーレットレター」ノベラ
    監督:ピョン・ヒョク  出演:ハン・ソッキュ イ・ウンジュ ソン・ヒョナ オム・ジウォン  公式サイト
     
    4点 イ・ウンジュの遺作になってしまったが、いろんな意味で残念だ・・・
     
     どこかのサイトでうっかりネタを目にしてしまったのが響いて、
    レイトショーダブルスタンプやってたので、見てきた。 韓国ものの特徴って感じの。
    ★本日の金言豆★SIG SAUER P226:アメリカ海軍特殊部隊SEALsを始め、米連邦捜査局:FBI、イギリス特殊部隊:SAS等で採用されている高性能自動拳銃。 韓国映画界はもとより、未ださめやらぬ韓流ブームに沸く日本にも衝撃が走った韓国人気女優、イ・ウンジュさんの突然の…
    汝、愛の地獄を味わうことなかれ ストーリー 刑事のギフン(ハン・ソッキュ)は、
    今月末までのシネコンの回数券が残っていたので「スカーレット・レター」を観てきました。
    独立系のシネコンなので公開館数が少ない映画もやってくれるので近くで観れてラッキーでした♪
    イ・ウンジュの遺作として話題になった作品です。
    個人的にはハン・ソッキ…
    試写会「スカーレットレター」開映19:15@アミューズCQN
    「スカーレットレター」2004年 韓国
    配給:シネ・カノン
    監督:ピョン・ヒョク 
    製作:イ・スンジェ 
    プロデューサー:カン・ミンギュ 
    脚本:ピョン・ヒョク 
    撮影:チェ・ヒョンギ 
    音楽:イ…
     汝、愛の地獄を味わうことなかれ。
    ■監督 ピョン・ヒョク
    ■ハン・ソッキュ、イ・ウンジュ、ソン・ヒョンア、オム・ジウォン
    刑事のギフン(ハン・ソッキュ)は、妊娠中の妻スヒョン(オム・ジウォン)を愛しながら、美しい愛人カヒ(イ・ウンジュ)との情事を楽し…

  2. cyaz のコメント:

    まきまきさん、TB&コメントありがとうございましたm(_ _)m
    イ・ウンジュ好きの一人です^^
    もう彼女の新作が観れないのは残念ですが、
    この映画に彼女の計り知れない苦悩と葛藤の日々を
    観た思いがします。
    このラストは恐らく力量のない監督の自己満足でしょうね(笑) 
    監督の潜在意識の中にこのラストしか見えなかったのだと僕は思います。

  3. まきまき のコメント:

    cyazさん、TB&コメントありがとうございました。
    ホントに彼女の苦悩を思うと(思わざるをえないようなシーンですし)、辛くなってしまいますね。
    ある意味、これはこれで忘れられない映画になってしまいそうですが、記憶の中には彼女の明るい笑顔のシーンを焼きつけておきたいです。

  4. chishi のコメント:

    私もあのトランクのシーン
    何故あんな風に?って思ったです。
    なんか、こう心が重くなるような作品でしたね。

  5. まきまき のコメント:

    chishiさん、TB&コメントありがとうございました。
    ホント、なんでカギあかなかったんでしょう{はてな}
    私の点数はchishiさんのところにつけに行きますね。

  6. culty のコメント:

    はじめまして。
    すみません。ダブってTBしてしまいました。
    ダブりを削除していただければ幸いです。
    申し訳ございませんでした。
    ちなみにこちらの文章も削除してもかまいません。

  7. まきまき のコメント:

    cultyさん
    TBありがとうございました。
    ご依頼のとおり、片方削除させていただきました。
    私も人様のところで、よくダブってTBしちゃうので
    お気になさらずに…。

  8. ちか子 のコメント:

    14日の火曜日に「4日間の奇跡」を見て、15日の水曜日にスカーレットレターをみました。二つの映画は比べようもないかもしれないが、スカーレットの最初からドンドン引き込まれていく面白さに感心しました。ハンソッキュのいかにも今まで挫折を味わったことの無いような傲慢で人生を甘くみている男性をさすがうまいなぁと思いながら見ていましたが。後半からちょっと「お約束ね」といった展開になり、あそこまでしなくては男性の本音を出すことが出来なかったのかと考えてしまいました。あまりにもてんこもりのメニューにごちそうを食べ過ぎて何が美味しかったのかわからなかったという感じです。ウンジュさん、私は好きでした。彼女はどんな役でも痛々しい感じがしたのは私だけでしょうか。

  9. まきまき のコメント:

    ちか子さん
    コメントありがとうございます。
    確かにごちそうばかりだと、感動が薄れますものね。
    ホントにそんな感じの映画でした…。
    最初の方の展開はとてもよかっただけに残念です。

  10. るるる@fab のコメント:

    本当に惜しい女優さんを亡くしたと思います、イ・ウンジュは素晴らしい演技でした。
    TBさせていただきました。

  11. まきまき のコメント:

    るるる@fabさん
    ホント、ステキな女優さんでしたよね。
    とびきりの美人、というわけでもないけれど
    あのナチュラルさがとても好きでした。
    実は「オー!スジョン」をまだ見ていないので
    そろそろ見なくては。

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