ロバート・キャパ写真展

今日は、スケジュールぎっしりの一日だった。

土曜と言えば、昼まで寝るのが常の私だが、今日からはそんな生活ともおさらばだ。
身の程知らずのワタクシ、クロッキー教室に通うことにしたのだ。
こんなレベルの私が、そんなものに参加してよいのか分からないが、習い事はできないから通うんだよと開き直ることにして、毎週土曜日、春まで通う予定。

教室内は凍えるほど寒かった。
これじゃ、エンピツが思うように動かない。
クラス後、暖をとるため、今回このクラスに誘ってくれた友人とともにお茶をする。
コーヒーをすすって、ようやく生き返った気分。

友人と別れた後、ロバート・キャパの写真展を見に行った。
今回の写真展は、キャパのカラー写真を中心に構成されている。
従来、キャパの作品は、ほとんどがモノクロとされており、また少数あったカラー作品も門外不出で公開されることはなかった。
ところが昨年、キャパが撮影した第二次世界大戦の未発表カラー写真が大量に発見されたという。


さすが日本人に人気のあるキャパ
入り口からして、すでに人があふれんばかりの状態である。
一瞬ひるんだが、意を決して会場内に入ってすぐ、私は圧倒されてしまった。

驚くほど色鮮やかなカラー写真たち。
もちろん保存状態もよかったのだろうが、60年前のものとは思えないほど、どの写真もまるで今、自分がそこにいるかのように眼前の光景として広がっている。
キャパがフレームからのぞいたであろう光景とまったく同じものを、60年後の日本で私がこうやって眺めている…。

キャパは、数々の現地に赴き、被写体に近い距離から撮影したからこそ、素晴らしい作品をたくさん残したのだが、それがカラー作品だと、リアル感がより増して感じられ、数々の一瞬をフレームで切り取ったこの写真家がいかに偉大だったか、感嘆せずにいられない。
手段は違うけど、いつか私にも、クロッキーでこうやってリアルな一瞬を切り取ることができる日が来るのだろうか。

ヘミングウェイの家族、1954年に来日した時の日本の情景。
日本の子供たちも明らかに50年代の服装・髪型なのに、まったく古さを感じさせないリアル感。

そして、同じく1954年にインドシナで地雷を踏んで、40歳で亡くなる直前の作品たち。
キャパが死の直前まで、モノクロとカラーの両方で撮影していた事実を初めて知った。
初めて公開されたその最後のカラー写真を見ながら、彼の記憶の最後に焼き付けられたのは、こんな光景だったのだな、と思った。

なんだか、とても心が満たされつつも次の約束の場へ。
学生時代のバイト仲間(男性)が、このたび結婚することになったのでそのお祝いの飲み会だ。
バイトでともに働いたのは15年以上前なのに、いまだに15人も集まる結束のよさ。
そりゃ、当時もその後も、仲間内ではいろいろあったりもしたのだが、それも思い出話として笑って話せるくらい、皆大人になったということか。

ちなみに奥さんになる人も参加してくれた。
彼女はバイト仲間ではないので、やや緊張気味だったけど、とにかく二人がやたらと幸せそうなので、また心が満たされてしまった。

慌しかったけど心が満たされた1日だった。
とはいえ、お腹も満たされすぎで、帰宅後腹痛でダウン(笑)

ロバート・キャパ写真展” への2件のフィードバック

  1. Fumi のコメント:

    本当にお教室は寒かった!
    うちらは学ぶためにお教室に行っているのに、凍えに行った様なもんだよ。
    来週はあったかいといいな~。
    体調不良の中、盛りだくさんな予定でお疲れ様でした~{ぱんだ}

  2. まきまき のコメント:

    ほんと凍えましたなー。
    なんか、先生の声がたまに遠のきそうなほど、凍えたよ。
    寝るな~、寝たら死ぬぞ~みたいな感じ。(笑)

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