デザインについて考える

今回の北欧旅行では、3つのデザインミュージアムを見て回った。もちろん、それも充分眼の保養になったけど、北欧に限らず、身近なデザインに触れられて意外と楽しいのは、現地の街中のスーパーマーケットだったりする。

「北欧デザイン」というと、建築物や、家具、食器、雑貨などが有名。でも、それだけじゃなく、スーパーで売られているもののパッケージや、有料のレジ袋などに至るまで、クオリティの高いデザインが施されているところが、評価されたり、高い人気を得たりする理由なんだろうと思う。

例えば、北欧関連の本を見ると、ちょくちょくお目にかかるデンマークのココア飲料「マチルダ」。前回、デンマークに行ったときも、パッケージのあまりのかわいさに感動したけど、今回もスーパーで見かけて、やっぱり買わずにはいられなかった。


出発の日の朝にホテルの部屋で飲み干しました…

マチルダちゃんがかわいいだけじゃなく、このシンプルさがいいなぁ、と思う。たぶん私がデザイナーだったら、スペースがある分だけ、ついついいろんなことを書きたくなるだろうと思うけど、それを最低限にとどめたこの潔さ。でもだからこそ、遠くから陳列棚を見たときに、とても目立つし、何より「マチルダ」という商品がそこにあることを認知しやすい。

最近、少々デザイン&文章&その他もろもろ…のスキルを要求される仕事をしているのだが、悩んでばかりでどうもうまくいかない。自分のスキル不足とセンスの無さは、今さらどうしようもないけど、あまりにセンス無くてもカッコ悪いよなぁ、と試行錯誤した挙句に、デザインも文章も過剰気味になったりするし。たぶん、それじゃ、伝えたいことが人々にキチンと伝わらないと、アタマではわかってはいるのだけども。

もともと整理が悪く、さらに「捨てる」ということができず、しかも優柔不断な性格の私は、そもそも「潔さ」からほど遠い。

もう今年はすでに年末なので、ちょっと早いが来年の目標宣言。来年は「潔さ」を心がけて、人々に響くデザインや文章が生み出せれば、と思う。とはいえ、年内に仕上げねばならぬ仕事がまだあるので、明日から実行はしなくちゃだけど。

あと、仕事だけじゃなく、自分のイラストもかくありたい。ムダがなくてシンプルだけど、なにか気になるような作品が描ければなぁ。あ、そうそう、毎日の生活の中でも、ムダなものを潔く捨てるクセをつけないとね。

チボリ公園へ(2)

公園内の一番古いレストラン、「グロフテン」へ。1874年創業のこのお店、紙ナプキンやお皿がレトロ調でとってもかわいい。

テーブル担当のお兄さん(スウェーデン人)が料理を説明してくれたり、オススメを教えてくれたり、料理を取り分けてくれたり、至れり尽くせり。

前菜にボイルしたエビ、メインにキノコとハム入りペンネと、デンマーク料理の牛肉とじゃがいもの煮込み、デザートにデンマーク風のリンゴのお菓子を。そういや、せっかくなのでカールスバーグも飲んだ。

最後のディナーを充分満喫できました。

ショッピング

デパートやもろもろのお店が立ち並ぶ通り、ストロイエを逆からたどる。写真はデパートのマガシン・デュ・ノルド。

靴など買う気はまったくなかったのに、eccoの路面店で店員のおばさん(おばあさんに近いかな)にあれこれ親切に対応してもらい、何となくスニーカーを衝動買い。

ニューハウン

運河沿いのニューハウン。クリスマス市が出ているけど、今日はたまに雪もちらつくお天気でかなり寒いので、あまりゆっくり眺める気にもなれず。

デンマーク工芸博物館

この博物館、電車に乗るのも中途半端な場所にあり、かといってバスは前回、乗りまちがえたりして苦労した経験があるので、結局、かなりの距離をウィンドウショッピングなどしながら、徒歩で到着。

もとは病院だったという建物の中には中世から現代までの家具や食器、工芸品などが展示されている。ヤコブセンが小学校のためにデザインした机と椅子なんかもある。

A.C.パークス

紅茶の専門店。行ってはみたものの、小さな店内にお客さんがたくさんで、ちょっとだけのぞくのもナンだったので、あきらめて退散。

ラウンドタワー

コペンハーゲン最終日の今日は、行きたかったところを全部回って、買いたかったものを全部買わねばならない。
まずは、高さ約35メートルのラウンドタワーに到着。時間もあまりないので、のぼらずに下から見るだけで終了。

フォルムデザインセンター

マルメのフォルムデザインセンターへ。ここの建物は19世紀半ばの穀物倉庫らしい。ミュージアムショップは、スウェーデンはもちろん、デンマーク、フィンランドのデザイン雑貨を取り扱っていて、私にはかなりツボだった。

うっかり目が合ってしまった、スウェーデン生まれのサルのぬいぐるみを連れて帰ることにする。