見たい映画が山積みになってきたので、疲労困憊状態にもかかわらず会社帰りに今年11本目の映画となる「ビフォア・サンセット」を見た。
この映画は1995年の映画「恋人までの距離(ディスタンス)」の9年ぶりの続編にあたる。ストーリーも9年後の設定。
ユーロトレインの車内で出会い、ウィーンで一夜だけを共に過ごしたジェシーとセリーヌ。
別れのとき、半年後の再会を約束するが、果たせないまま9年の歳月が流れた。
そしてパリで偶然の再会を果たした2人。
だが、一緒に過ごせる時間は、ジェシーがニューヨーク行きの飛行機に向かうまでの85分間。
その間の2人の様子を、リアルタイムでカメラが追う。(だから上映時間も80分ほど。)
ひたすら、ジェシーとセリーヌの会話だけで成り立っている映画である。
ゆえにイーサン・ホーク、ジュリー・デルピーの2人の役者の力量に負うところが大きいと言える。
とはいえ、両者とも脚本にもかかわっているので、とても自然な、そう、恋人たちの会話を盗み聞いてしまったかのような錯覚に陥る映画だと思う。
あまりに自然すぎて、お疲れな私はちょっと途中ウトウトしてしまったが。
うんとハラハラドキドキしたい人にはあんまりオススメできない映画。(笑)
ともあれ、舞台がパリだから当然、と言えなくもないけど、ラストといい、まるでフランス映画と思わせるアメリカ映画である。
実は前作を見ていないので、機会があればぜひ見てみたい。
(ただしDVDはなく、ビデオのみらしい…。)