ロング・エンゲージメント

今日の午後は外出で、都内の訪問先を2軒回る。
ちょっと疲れたが、今日は映画の日なので、こりもせず帰りがけに映画を見に行くことにする。
今年18本目の映画「ロング・エンゲージメント」

マチルド(オドレイ・トトゥ)は戦地に赴いた恋人の死がいまだに信じられない。
「彼に何かあれば、私にはわかるはず」、自分だけの直感を信じ、マチルドは真実をもとめて途方もなく長い旅に出る。
さまざまな偶然と出会いを重ね、次々と浮かび上がる真実とは…。


「アメリ」ジャン=ピエール・ジュネ監督、オドレイ・トトゥ主演、とくれば、ついつい「アメリ」の世界観を期待しがち。

確かにジャン=ピエール・ジュネ独特の絵作り感は健在。
画面構成、シーンの色彩、現実にありそうだけど、どこか非現実的な感じのするセットなど、「アメリ」との共通点も感じられる。
でも決定的に異なるのは、戦争、特に死の描写が多く、単なる恋愛映画にとどまらない点だろう。
かなり悲惨なシーンも多く(それは承知で見たのだが)、どんよりと重いモノが残ってしまったのも事実。

とはいえ、マチルドの意志の強さと行動力は感嘆に値するし、オドレイ・トトゥはこれまたハマリ役だと思う。

そして、見逃せないのが共演者。
ギャスパー・ウリエルは、期待したのだが、ワタクシ的には線が細すぎるのと、役柄的にもちょっとインパクトにかけたので、とりあえず置いておく。

マリオン・コティヤール「ビッグ・フィッシュ」「世界でいちばん不運で幸せな私」とはまた違った雰囲気で今後も期待大。
可愛らしくて、個人的には好きな顔立ち。

「アメリ」では、ちょっとヘンなおじさん役だったドミニク・ピノンが、今作ではとてもいいおじさんの役。
何だか懐かしい人に会ったような気分になった。

そういや、ジョディ・フォスターは久々に見た気がする。
言われてみれば確かにそうなんだけど、パッと見、ちょっと気づかないかも。

それにしてもフランス人の名前は難しすぎだ。
いろいろな人のエピソードが出てくるが、途中でどれが誰だか分からなくなり…。

なので実は、細部まで理解が及んでいない。
でも悲惨なシーンが苦手なので、もう一度見る勇気はちょっとない…かも。

ロング・エンゲージメント” への5件のフィードバック

  1. ソラミミ のコメント:

    まきまきさんは映画評も玄人はだしですね。すごくわかりやすくて参考になりました。
    アメリの感じとは違うと見知ってはいましたが、それがどういうことなのか、かなりリアルに感じることができました。
    写真もデジカメとは思えない出来だし、イラストもうまいし映画評も素晴らしい。
    ほんと、すごい才能ですね。
    ウラヤマシイ~♪

  2. 京の昼寝~♪ のコメント:

    『ロング・エンゲージメント』

    あらすじ第一次大戦下のフランス。前線の塹壕を5人の兵士が連行されて行く。過酷な戦場から逃れるため自らの身体を傷つけたフランス兵たちだ。彼らは刑のかわりにドイツ軍の標的となるような敵陣との中間地点に置き去りにされた。そのなかの最も若い兵士がマチルドの婚約…
    評価 80点
    「アメリ」のスタッフが再集結、オドレイ・トトゥ主演のラブロマンス映画。
    もうとにかく感動の一言!!オドレイ・トトゥの演技にはほれぼれしますし、こんな純粋な
    愛を見せられたらもう涙腺緩みまくりですよ。
    (ネタバレになるので反転)
    戦争で死ん…
    偶然にも今日は2本ともおフランスの映画っす。
    というわけで、2本目は「ロング・エンゲージメント」を見てきた。
    ストーリーは戦死を知らされた婚約者が生きていると直感で感じたマチルダは小さな手がかりを元に親の遺産を使って探偵を雇い、真実を求めて調査していく。

    「歩くとき、痛くない?」恋の始まりを予感させる最後が良かった。ジョディ・フォスターは素敵だし、美しい映像、セリフも面白かったです。「君の微笑は、幸せの幕開け」「希望がないなんて、死んだほうがまし」「犬がオナラをするのは幸運の印よ!」でも、登場人物がやや…
    芸術性の高い美しい映像で「ロスト・チルドレン」などのダークな映画を撮るかと思えば、穢れのかけらも無い現代のおとぎ話「アメリ」も撮る鬼才ジャン=ピエール・ジュネ監督。その彼が「アメリ」の主演女優オドレイ・トトゥと再び挑んだこの春一番の期待作ロング・エンゲ…
    試写会「ロング・エンゲージメント」開映18:30@ヤクルトホール
    「ロング・エンゲージメント」2004年 フランス
    配給=ワーナー・ブラザース映画
    監督=ジャン=ピエール・ジュネ、原作=セバスチャン・ジャプリゾ、脚本=ギョーム・ローラン
    出演=オドレイ・ト…
     激しい空爆と爆破シーンが生々しく臨場感たっぷり・・・一瞬、聴覚を失ったような感覚に陥り、観客は塹壕の中に隠れている兵士のように凍りついた。
     戦争の悲惨さ、空襲を受け爆撃されるだけではなく、味方の軍の中にも悪魔が潜んでいるという異様な重苦しさをも表現…
     “直感”を信じる。
      それは、“奇跡”に耳をすますこと。
    ■監督 ジャン=ピエール・ジュネ
    ■脚本 ギョーム・ローラン
    ■原作 セバスチャン・ジャプリゾ(「長い日曜日」)
    ■キャスト オドレイ・トトゥ、ギャスパー・ウリエル、ドミニク・ピノン、クロヴィス…

  3. まきまき のコメント:

    ソラミミさん、コメントありがとうございます。
    なにごともマダマダなんですけど、映画はホント
    大好きで。
    ブログ始めたのも、映画について書き留めて
    おきたいと思ったから(っていうか書いておかないと
    すぐ忘れるので…)なんですよ。
    個人的なメモに近いのでお恥ずかしい限りですが。

  4. にゃ~ のコメント:

    はじめまして&TBありがとうございました。
    久々に感動出来て泣ける映画に出会えて幸せでした☆
    DVDが発売されたとこなのでもう一度みてみたいです!

  5. まきまき のコメント:

    {いちご}にゃ~さん
    こちらこそTB&コメントありがとうございます。
    そうそう、DVD出てましたね{びっくり}
    映像は好きなので、ニガテな悲惨なシーンだけ
    飛ばして見ようかな、と思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です