今日は今年60本目の映画「ルパン」を見る。
言わずと知れた世界的なベストセラーを映画化した作品。
すでにルパン生誕100年とはいえ、全世界で50,000,000部ってすごいなぁ。
この映画は「カリオストロ伯爵夫人」をベースに「813」や「奇巌城」などの場面も折り込まれているらしい。
「らしい」というのは、私は(おそらく)「ルパン」を読んだことが無いので、映画を見ても各シーンにピンとこなかったため。
子供の頃にかなりいろいろな本を読みあさったのだが、「ルパン」は読まなかったのか、読んだけれどもすっかり忘れてしまったのか、いずれにしても一向に記憶がない。
ま、とりあえずそんなこと抜きにしても、この映画は楽しめた。
豪華なジュエリーや衣装はため息が出るばかりの美しさだし、当時のフランスの文化や暮らしぶりもうかがえて興味深い。
とはいえ、私はジュエリーに興味がない女なので、その価値はさっぱり分からなかったのだけど。
ルパン役のロマン・デュリスは、私の昨年映画ランキング上位作品である「スパニッシュ・アパートメント」で主人公を演じていた俳優さん。
この人、パッと見それほどカッコいいとは思えないのだが、スクリーンの中の表情や姿を追っていると、だんだんとひき込まれてしまうような魅力がある。
美術学校の生徒だった時に、街で監督にスカウトされていきなり主演デビューを果たしているのだが、この魅力を見抜いた監督はさすがだと思う。
クラリス役のエヴァ・グリーンは、カリオストロ伯爵夫人役のクリスティン・スコット・トーマスの妖艶さとは対象的な清楚な美しさが際立ってなかなかよかった。
何となく「キングダム・オブ・ヘブン」は見逃したのだが、写真を見る限りではだいぶ印象が違う感じ。
こんなふうにいろいろな表情を見せるからこそ、有名ブランドのミューズとして人気なのかな。
いずれにしても、両人とも今後も注目したいと思う。
試写会「ルパン」
鑑賞:劇場
2005年9月17日日本公開 2004/フランス
監督 ジャン=ポール・サロメ
出演 ロマン・デュリス/クリスティン・スコット・トーマス/パスカル・グレゴリー/エヴァ・グリーン
原題 “Arsene Lupin”
原作 モーリス・ルブラン「カリオストロ伯爵夫人」な…
試写会「ルパン」開映18:30@よみうりホール
「ルパン」 ARSENE LUPIN 2004年 フランス イタリア スペイン イギリス
配給:日本ヘラルド映画
監督:ジャン=ポール・サロメ
製作:ステファーヌ・マルシル、エマニュエル・バレストリエリ、
クリストフ…