大停電の夜に

今日は友人と今年72本目の映画「大停電の夜に」を見る。

12月24日、クリスマスイブの夕方に首都圏全域が停電に見舞われた。
乳がんを患うモデルと少年、離婚直前の夫婦、不倫相手に振られた女性と中国人のホテルマン、キャンドルショップの店員とバーのマスター、死期の迫った父とその息子、長年連れ添った夫婦、出所したばかりの男と出産間近の昔の恋人、そんな人々の人間模様が、闇と化した都会の中で交差する様を描いたストーリー。


クリスマス、複数のエピソードが絡む、といえばどうしても「ラブ・アクチュアリー」を思い出してしまう。
あれだけいろいろな人物のエピソードを絡めながら、ものの見事にすべてをつなげてしまうスゴさ、という点ではやっぱり「ラブ・アクチュアリー」に軍配が上がる気がする。

とは言え、ほのかな光に照らし出される東京の光景は、とてもロマンチックで美しかった。
同じ監督の「東京タワー」も、とにかく映像が美しかったっけ。

また、俳優の顔ぶれが豪華で、それも楽しめる。
ほんとにいろいろな役をこなす田口トモロヲだが、毎回ちゃんとその役にふさわしい表情を見せる。(俳優として当たり前かもしれないけど、毎回別人かと思うくらい印象が違う。)
原田知世は、残念ながら最近の映画出演作は見逃してしまっていて、いちばん最近の印象と言えばドラマ「末っ子長男姉三人」の一風変わった次女役だったのだが、この映画ではまたしっとりとしたオトナの演技で見せてくれる感じ。
豊川悦司田畑智子の軽妙なやりとりは、随所でクスリと笑える。

見た人誰もが思う感想かも知れないけど、キャンドルの灯りって暖かくていいなぁと思った。
少年が言うように、確かに都会は確かに明るすぎて星なんか見えやしない。
ちょっと明かりを落とした方が、もちろん環境のためにもよいし、ふだん見えないモノが、ほのかに見えてくるのかも。

大停電の夜に” への2件のフィードバック

  1. 日本インターネット映画大賞 in ブログ のコメント:

    突然で申しわけありません。現在2005年の映画ベストテンを選ぶ企画「日本インターネット映画大賞」を開催中です。トラックバックさせていただきましたので、投票に御参加いただくようよろしくお願いいたします。なお、日本インターネット映画大賞のURLはhttp://forum.nifty.com/fjmovie/nma/です。

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