今日は今年22本目の映画となる「間宮兄弟」を見た。
天気も悪かったし、ほぼ1日家にひきこもっていたのだが、夜は映画でも見に行くか、ということで外出。
同じく本日公開作品の「ナイロビの蜂」「明日の記憶」も候補となったんだけど、私もダンナもちょいお疲れぎみだったので、ゆるく見られそうな「間宮兄弟」をセレクトした。
江國香織の本は、何冊か読んでいるけど、この「間宮兄弟」は、映画化されるというのであえて読まずにいた。
なので、この映画がどれくらい原作に忠実なのか分からないけど、映画は映画で森田作品として仕上がっているなと思った。
とにかく音がひんぱんに出てくる。
兄・明信(佐々木蔵之介)のカラダの関節はボキボキと音をたてる。
弟・徹信(塚地武雅)は、菓子などの小袋を小さいはさみでシャキシャキと切って封を開け、ついばむように食べる。
さらには、母(中島みゆき)のまばたきがパチパチと音をたてたりするなど、ちょっと過剰に音が挿入されているのだが、かえってそれが現実離れしていていいのかも。
だって、こんな兄弟、身近にいそうで、実はいないような気もする。
ふたりいつまでも仲良く暮らしていて、オタクっぽいけど行きすぎず、気軽に家に遊びに行けちゃうような30過ぎの独身兄弟なんて、現実にはそういないだろう。
結局彼らには彼女ができるわけでもなく、二人で暮らすのが一番だね、という結論に至るわけだが、このあたりだけ、イヤに現実的でちょっぴり残酷なのは江國作品ぽいかも知れない。
ちなみに後に座っていた男性が靴を脱いで足を上げていたようで、上映中、強烈なニオイに悩まされた。
うーん、まさににおい付き映画
…でも間宮兄弟は、意外とにおわなそうだな。