帰国報告&カナダについての雑感





(写真上段)ナイアガラフォールズ、ナイアガラ・オン・ザ・レイク
(下段)トロント、ケベック

9/23の夕方に無事に帰国。
旅行中、ブログにコメントをくださった皆さんありがとうございました。

9/17から始まった、ナイアガラ3泊、ケベック2泊のカナダの旅は、ついに終わりを迎えてしまった。
旅行後の感想をひと言で述べるなら、「カナダは広いなー」につきる。

それを体感したのは気温変化の激しさ。
もちろん日によって天候が不安定だったこともあるけど、ナイアガラでは日差しがキツく、日中汗ばむくらいに暑かったのに、トロントへ足をのばしてみたら、カーディガンを羽織らないと寒い。
これがさらにケベックへと移動すると、キャミソール+長袖カットソー+カーディガン+薄手のジャケットでもまだ足りず、ストールを首にぐるぐる巻きにするほど寒かった。

あと言語の違い。
ナイアガラ、トロントはもちろん英語がメインだが、ケベック州は通りの名前も、看板や標識もすべてがフランス語。
石畳の街は、ここがカナダだとは信じられないくらいフランスの香りで満ちていた。
でもナイアガラ・オン・ザ・レイクは、ちょっとイギリスの田舎街のたたずまいを感じさせたし、もちろんナイアガラフォールズ近辺は自然の雄大さが迫りくるし、一方トロントはまぎれもなく都会。

短い日程の中で、いろいろな表情を見せるカナダは、ちょっと正体をつかみ損ねた気もするけど、私にとっては魅力的な国だったと思う。


さらに今回、旅を楽しむことが出来た理由として、どこも比較的治安がよかった点が挙げられる。
街に不審者、浮浪者の影が少なかった。
もちろん今回も貴重品には気を配ったけど、アムステルダムの通りや、プラハの駅は、必要以上に警戒心を高めないと歩けないくらい、あやしい人がうじゃうじゃいた。
旅先で疲れている時に、こういうシチュエーションに出くわすと、かなりのストレスになる。

またケベックはフランス語メインとは言え、ホテルはもちろん、お店やレストランの人たちは問題なく英語を話す。
何をしゃべっているのかも、何が書いてあるのかも、さっぱり理解できない北欧や東欧よりは、これまたストレスが少ない。
英会話がおぼつかない私たち夫婦のカタコト英語でもとりあえず何とかなった。

ちなみに役割分担ができていて、私はスピーキング専門、ダンナはヒアリング専門。
私は自分の要望や質問を何とか伝えることはできるけど、ヒアリングがダメ。
一方ダンナは私よりヒアリングがマシだけど、YES/NOと単語しかしゃべらない。
毎回、そのせいで珍道中になるが、何とか乗り切ってしまうので、英会話は一向に上達しない。

えーと、カナダの話に戻ろう。

そうそう、秋のカナダは紅葉が有名だが、今年は例年より始まりが早いらしい。
標高の高い木々はすでに紅く色づいており、道端の木もちらほらと朱に染まっていた。
例年どおりともくろんで、10月中旬くらいに紅葉目当てでカナダへ行く方がいたら、残念ながら見頃は過ぎちゃってると思う。

また、カナダにはおっしゃれーな高級ブランドなども無いせいか、日本人の若い女の子のグループはまず見かけなかった。
たいていは中高年のおじさま、おばさまの団体ツアー。
新婚旅行とおぼしきカップルもちらほら見かけたけど、地味~な感じの、いや、堅実な感じの、男女が多かった。(しかも間違いなく関西弁ばかり)
あとは親子連れが比較的多かったのも特徴的。
母と娘、父と娘(…に見えたけど、いやに仲睦まじかったので、年の離れた夫婦だろうか)などなど。
私ら夫婦はどういうふうに見られていたのか、ギモンだけど。

しかし、日本のおばちゃんパワーはどこに行っても炸裂でスゴイ。
混んだおみやげ店の小さな入り口から、皆並んで入っているのに、外人のおばさまを押しのけて突入するおばちゃん。

はたまたケベックのマルシェでは、日本ではまず見ないと思われる生のクランベリーを売っていたのだが、お店のおねーさんに尋ねもしないで、黙って売り物のクランベリーの味見をするおばちゃん。
さらにはそれが何だか分かりもしないので、あまりの酸っぱさに「何これ?」と同行のおじちゃんに尋ね、「姫りんごだろ」の答えに「なるほど」と納得するおばちゃん。
…こっちが恥ずかしくなっちゃうなぁ。

ちなみに私も味見はした。
でも、ちゃーんとクランベリー屋のおねーさんが、生クランベリーを興味津々に見つめる私に「酸っぱいけど味見してみる」と声をかけてくれたんだもん。
「ほんとに酸っぱいから、よかったらでいいのよ」と気を使ってくれたけど、ありがたくトライ、「ホントに酸っぱいけど、おいしい」とコミュニケーションぽいものはかってきたもん。
…と低レベルな意地をはってみたりする。

で、そのコミュニケーションぽいものが嬉しい気がして、ついついその店でドライクランベリーを買ってしまった私は、まさにティピカル・ジャパニーズの一員で、おばちゃんらとあまり変わらない気もするけどね。

ちなみに行きのトロント行きの飛行機で、前の席に座っていた白人女性が、帰りの成田行きの飛行機では、後の席に座っていた。
すごい偶然。(ナイアガラやケベックでは見かけていないので、ずっとトロントか他都市にいたのだと思われる。)

しかも入国審査時は「日本人」カウンターへ。
おそらく日本語も堪能であろう彼女のそばで、「あー、行きに見かけた人だぁ」などと大声でしゃべらなくてよかった。

まぁ、そんなこんなで、いずれにしても旅行は楽しかった。
反省()点としては、ナイアガラではなくトロント泊にすればよかったかな。
滝周辺は1日あれば充分なので、逆にトロントからバスで来るほうが、もろもろ利便がよかったかもしれない。
ナイアガラに点在するお化け屋敷やカジノを楽しみたい人は別だけど。

あとは時差ぼけが残らないことを祈るだけ…。

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