ミックマック

昨日、今年21本目の映画「ミックマック」を見に行った。

疲れがたまっているとはいえ、やたらと眠れる週末。
このまま、家にいたら寝すぎて死んじゃう!と
何か見たい映画なかったっけ?と調べてたら
この「ミックマック」を思い出した。

大好きな「アメリ」のジャン=ピエール・ジュネ監督作品。
発砲事件に巻き込まれ、
頭の中に銃弾が残ってしまった主人公バジルが、
仲間たちと共に、銃弾を作った会社と、
30年前に父親の命を奪った地雷製造会社とに
仕返しを決行する、というストーリー。

「ミックマック」とは「いたずら」という意味だそうで、
確かにおもちゃみたいな道具や仕掛けを使った作戦は
子供の無邪気な遊びみたいだけど、
結果、工場は大爆発はするわ、
間接的な結果だけど、人は死ぬわで、
まぁ、ちょっとしたいたずらだもんね、
と済ませられないブラックユーモアなところが
この監督っぽい。

主人公バジルを演じる俳優、ダニー・ブーンも
個性的だけど、その仲間たちはもっとスゴイ。
ジュネ監督作品おなじみのドミニク・ピノンは
あぁ、やっぱりいたぁ!と嬉しくなるくらい。
あと、あの軟体ゴム女のカラダの仕組みは
どうなっているんだろうか???

アクションいっぱいの大作映画や、
やけにリアルな描写の映画や、
人生深く考えちゃうような映画もいいけど、
たまにはこういう、なんにも考えなくていい映画を
(もちろん、これはちょっと語弊があって、
この映画にもメッセージがあるのはわかってるけど)
ほげーっと満喫するのもいいなぁと思った。

ファンタジー万歳。
今の私に足りないのはファンタジーだ。
いいかえれば現実逃避か。
現実逃避万歳!!

ミックマック” への1件のフィードバック

  1. 映画のブログ のコメント:

    『ミックマック』は特攻野郎の一家だ!

    それは、現代のおとぎ話
    頭にうまったピストルの弾
    パパは地雷でふっとんだ
    <ミックマック を観て来ました>
    原題:Micmacs A Tire-larigot
    製作:2009年フランス
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    「アメリ」で有名のジャン=ピエール・ジュネ監督作品。
    「アメリ」が大好きだったから、久しぶりのジュネ監督作品を観られるなんて~嬉しい~!
    予告を観た時からワクワク独特の雰囲気と、映像の色、そして作品を引き立てる音楽!魅力的な登場人物に、期待は高まる!
    地雷撤去の事故で父を亡くしたバジル。成長した彼はある日、発砲事件の事故で頭に弾丸を受けてしまう。一命を取り留めたものの、医者の適当な判断(笑)で玉が頭に残されたままになってしまった。
    いつ死んでしまうかも判らない危険な状態だが、日常生活を送るには何の問題もない…。しかし、仕事も宿もなくしてしまったバジルは、仕方なくホームレスに…。
    そんな彼に目をとめたある老人から、一緒に暮らそうとある場所に連れてこられる。そこには一風変わった人物たちが、協力しながら生活していた。
    戸惑いながらも一緒に共同生活を送るバジル。
    ある日、自分の父親の命を奪った地雷会社と、自分の頭の中の銃弾を作った会社を同時に発見する…
    銃弾が脳の中にあるせいか、時折幻覚?が見えちゃうバジル。
    そう、バジルの想像とか考えてる事とかの表現がジュネ監督っぽい。どこかシュールでキュートでポップ。
    地雷会社と、銃弾会社。そこの社長たちに制裁を加えようと、一緒に暮らす仲間達と大掛かりないたずらを仕掛ける事に…。
    こっそり会社に忍び込んだり、偽の取引を持ち込んだり、仲間達とのうまーいコンビネーションが絶妙!みていて、次の展開がわかっていても、面白い。空港のシーンとか、すごく面白かったな~
    爆発のシーンもかなり笑えました!
    そして個性的な仲間達。どの人もいい味を持っていて、役割に生かしているからとっても魅力的。
    「アメリ」は女性向けな映画だったけど、こちらは男性が主人公だし、ちょっぴりロマンスもあったりして男性でも充分楽しめると思います。
    ただ、私はちょっぴり予告編で期待しすぎていたかなぁ~…
    少しテンポが合わなくて、眠くなってしまう箇所もあり…。疲れていたせいかも知れないですが。
    でもハリウッド映画にはない、フランス映画独特の味が出ていて、お勧め!ていうか、お洒落な映画。
    気に入ってくれたらポチ…
    ジャン=ピエール・ジュネ(仏)といえば、「アメリ」「デリカテッセン」の人。
    今回も、彼の独特な「ネチっこさ」が、全編を通して満載されている。
    (オープニングからして、たちまち)
    そして展開では「変なメンバー総動員」、という趣き。
    私の場合、連発されるギャグを、とにかく「笑い倒す」つもりで臨んだ。
    のだけど、映画の半分くらいから、だんだんと笑いが やや引き攣り気味に。
    ひとつひとつのギャグがあまりに個性的で、そんなに簡単にはイカしてはくれないのだ(笑)
    みているうちに少しずつ、ジャン=ピエール・ジュネ流「アタマの体操」的な感覚に。
    彼の濃厚なギャグ(全ては到底理解てきない)を楽しむ「胆力」が求められる映画といえよう(笑)
    こういうのも、映画の醍醐味!
    意味不明な言語ギャグとか、手話ギャグとか、そんな、ちょっとついていきにくいところも含め、その筋の方には「必見」。
    タイトルバックといい、登場する車の個性といい、全編こりまくっているので、何度となく楽しめるのでは?
    (な一方で、「アメリ」でさえ苦手な方には、お勧めしにくいかも)
     傑作『さんかく』の中に、「『アメリ』みたいでしょ」というセリフがあった。
     『アメリ』みたい……すなわち、不法侵入や物品への干渉等…

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