小説「八日目の蝉」

最近、本屋に行っていなかったので
「八日目の蝉」が文庫本になったのを
まったく知らなかった。

文庫本になったら買おう!と決めている
小説が私にはいくつかあって、
角田光代のこの作品もそのひとつだった。

角田光代は好きで、何冊も持っているけど、
どちらかというと短編が好き。

この「八日目の蝉」は出版後、
かなり話題になったし、
去年はNHKでドラマになったので、
だいぶ迷ったけど、
結局、文庫本になるのを待つことにしていた。

昨日、文庫本が1月に出版されたのを知って、
夜、本屋に買いに行って、
そのまま読み始めて、半分くらい読み進み
残りは今日読んで読了。

一気に読み終わったくらいなので、
引き込まれてしまったのは事実だけど
ちょっと期待しすぎたのかな。
何度読んでも泣いてしまう「対岸の彼女」ほど、
深く心をゆさぶられる感じではなかった。

不倫相手の子供を誘拐して逃亡する
主人公希和子の行動や心情が、
随所随所では理解できても、
自分を投影するまでには至らないからかも。

ちなみに、私はドラマはほとんど見なかったけど、
逃げる主人公希和子には、どうしても檀れいが重なった。
永作博美が主演する映画もちょっと楽しみ。

ただ、角田光代の小説は、
あとからボディブローのようにきいてくるので
映画を見終わったら、もう1回読み直してみたい。

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