絶対座る女

遠距離通勤をするようになって、はや2ヶ月半。
電車の乗車時間は1時間、乗り換えは1回。
2本めの電車は始発駅なので、間違いなく座れるが、最寄駅から乗る1本めの電車は、まず座れない。
ただし、運よく目の前の人が途中駅で下車すれば、当然ながら座ることができる。
つまり、最初に誰の前に立つかが肝心なのだと気づいたのは、通いはじめて1週間ほど経った頃だった。(遅ッ

というのも、隣駅から乗ってくる若い女が、毎朝ものすごい執念でポジションを狙うのを見たからだ。
最初、彼女に「すみません~」と言われて、立ち位置に割り込まれた時は、何が起こったのか分からなかった。
ワケが分からないまま、もしかして私何かしたのかもと思い、「あ、すみません」ってとっさにあやまっちゃったくらいだ。

しばらくすると、さっきまで私が立っていた場所の前に座っていたおじさんが途中下車。
何食わぬ顔でその席に座る女…。

その後、毎朝彼女を観察してみると、数人いる途中下車オヤジを必ずマーク。
人が立っていようが、かなり強引に立ち位置を確保、途中駅から間違いなく座る。
日によってオヤジのフォーメーションは異なるが、彼女のアタマの中には、全メンバーがインプットされているらしく、確実に目的のオヤジをマークするのだ。

しかも彼女、かなり若く、体つきは華奢。
でもって、割り込む時は必ず顔をしかめて、まるで自分が押されて迷惑しているかのように振る舞うのである。
ちなみに同じ駅で下車するのだが、この時もまるで泣きそうなくらいに顔をしかめながら、ずんずん人を押しのけ、信じられない横入りをしながら改札に向かう。

きっと彼女はカラダがとても弱くて、立っていられないし、人混みも苦手なのだろう。
戦いには毎回敗れ、あまりの強引さにかなり腹立たしさをおぼえた私は、最近は自分にそう言い聞かせて、できるだけ怒りを抑えるようにしている。

8月に見たDVD(今頃…)

もう9月である。
あっという間だなー。

そういや、先月はめずらしくDVDを何本か見た。
映画鑑賞は映画館でをモットーにしている私にとってはちょっとめずらしいが、何のことはない、夏休みにすることがなかっただけである。(っつーか、何もやる元気が出なかった。)

すっかり9月だけど、書き留めておきます。
ちなみにすべて日本映画。

空中庭園
角田光代の原作本はかなり前に読んだ。
公開時に、見に行こうと思っていたのだが、監督の例のトラブルとかもあって、何となく見逃してしまった。
原作本を追いながら、映画を見てみた。
意外と忠実に描かれている。
ただ、原作はそれぞれの家族の視点で語られているから、より面白い。

好きだ、
「好きだ」の後ろに「、」。
見ると、何となくこの「、」のニュアンスが分かるような映画。
かなり型破りな作品なので、好き嫌いはわかれるかも。
私は見終わった直後は、もわっと違和感があったのだけど、DVD特典で監督がこの作品にこめた思いを語っているのを見て、一気に理解できた気がした。
たぶん、見る人の年齢や、その時の心理状態によって、都度感じ方が変わると思う。

さよならみどりちゃん
私はユタカみたいなタイプはダメだなぁ。
といいつつ、いざ、ゆうこの立場になったら分からないけど。
関係ないけど、この映画の主役、星野真里のブログはイイ。
何となく、文章とか視点が私好み。
この子マジメなんだろうなぁ…という雰囲気がすごくにじみ出てる。

ウォーターズ
今をときめく小栗くんの映画。
その他、イケメンが勢ぞろい。
何も考えずに、イケメン見て癒されたい…という時にいいかな。

ちなみに、この4本の中にはいくつかの共通点がある。

永作博美と瑛太は「空中庭園」、「好きだ、」に出演。
西島秀俊と小山田サユリは「好きだ、」、「さよならみどりちゃん」に出演。
松尾敏伸は「さよならみどりちゃん」、「ウォーターズ」に出演。

わが社の製品が登場するのは「空中庭園」、「さよならみどりちゃん」。
「さよなら…」なんて、わざわざ佐々木すみ江がセリフで言ってくれている。(笑)