おじ様に物申す

今日は定例飲み会の日。
今年第三回目の会合である。
前回は欠席してしまったので、今日はなんとしても出席しなければならない。

少し遅刻で店に駆けつけると、案の定、おじ様たちが「この前は、ずっと待ってたのに何で来なかったんだよー」と口々におっしゃる。

中でも「ホントにさみしかったんだからなぁ」と何度もからむ某おじ様は、すでに数年前にリタイアされているため、顔をあわせる場は確かにこの定例会だけ。
このおじ様とは、入社間もない頃に仕事でご縁があったのだが、そのコワモテと強めの口調ゆえ、怖くて怖くて仕方がなかった。

その後、私が職場を異動し、仕事上のつながりがなくなった頃から、飲み会でご一緒する機会を得た。
しがらみがなくなったのとアルコールの力を借りたのをよいことに、私はちょっと強気発言をする、という荒業に打って出た。
そうしたら、おじ様、嬉しそうなのである。
きっと、コワモテゆえ、私みたいなコムスメに強く言われることなんかなかったんだろうなぁ。

以降、
私が強気発言  おじ様、ちょっと怒りつつも嬉しそう
という妙な図式が毎度成り立つようになった。

ま、これはこれでよいのだ。
そう思いながら、「さみしかったー」の連発に、「だから、今日はこうやって来てあげてるでしょ」とますます強気発言の私なのであった。

…もちろん、おじ様は満足気だったことを、念のため付け加えておきます。

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