博士の愛した数式

今日は今年9本目の映画「博士の愛した数式」を見る。

私は、小学校の時分、「算数」は得意だった。
答えはひとつっきりしかないんだから、間違わないように計算すればゼッタイに大丈夫。

…そう思っていたが、それが通用するのは単なる四則演算までで、そこに公式やら法則やらがからむ「数学」になったら、まったく理解できなくなり、以来「数学」は、私にとってもっとも忌むべき教科に成り下がってしまった。

高校の時も、クラスで限りなくビリに近い点数を取っていた私が、この映画の博士(寺尾聰)のように、数字の神秘的な魅力を語るステキな先生に出会っていたなら、人生は少し変わっていたかも知れない。

少なくとも私にとっては、この映画の中で語られる数字にまつわる話は、どれも本当に興味深くて、何だかワクワクと胸躍る気分だったし、それは博士の家に家政婦としてやってきた杏子(深津絵里)も同じ気持ちだったと思う。

この映画、なかなかよい、との評判は聞いていたけど、私は杏子に自然と感情移入してしまったので、途中だいぶグーッときて、あわてて涙をこらえるはめに…。
それにしても深っちゃんは、やっぱりいいなぁ。
もちろん寺尾聰もよかったけど。

ストーリーは、博士の記憶が80分しかもたないという点が、すでにふつうとは違うけれど、他に何かものスゴい事件が起こったりするわけでもなく、淡々と出来事が語られていく。
でも見終わって何となくあったかい気持ちになれる映画。

ちなみに今日の発見。

昼間、テレビで再放送していた「ズバリ言うわよ」で、女子高生相手にお小言を言ってた茅島成美が、ちょっと感じの悪い家政婦役で登場。

あるシーンで、作者の小川洋子がかなりしっかり映っていた。
意外と出たがりなんだろうか

博士の愛した数式” への3件のフィードバック

  1. 日々是幸也 のコメント:

    博士の愛した数式

    博士の愛した数式公式サイト レンタル開始日: 2006年07月07日 DVD発売日:2006年7月7日 販売価格:¥ 3,905 (税込み)-Amazon- 製作年: 2005年 公開: 2006年01月21日 製作国: 日本 配給: アスミック・エース エンタテインメント 収録時間: 117分 出演者: 寺尾聰…
    この瞬間を懸命に生きることの大切さを博士は教えてくれました。たとえ記憶は80分しか続かなくても、人の心に幸せを残し、その瞬間に存在した証を残すことはできます。
    数学者であった博士とその家政婦の母子が交流を深めて行く心温まる物語です。淡々と過ぎる日々の中…
    読書感想です。ほんのり暖かく、ちょっと切ない気分にさせられました。それと数学の美…
    今日は、お仕事お休みの日
    チケットを職場の子から頂いていたので映画を見に行ってきました。
    上映映画館がかなり少なくなってきていたんだけど、とっても近くに1日一回だけ上映している映画館を見つけたのでかなりラッキーだったかな。
    主演は寺尾聰、深津絵里

  2. うっちー のコメント:

    はじめまして♪
    勝手にTBしてしまったのに、こちらにもTBしていただいちゃってありがとうございました{キラリ}
    「阿弥陀堂だより」は見ましたか?
    この映画もすごくいいですよ。
    私は、今「博士の愛した数式」の単行本を読んでます。

  3. まきまき のコメント:

    {リボン}うっちーさん
    こちらこそありがとうございます。
    「阿弥陀堂だより」は見ていないんですよ。
    よいという評判なので、見て見たいです。
    単行本は、杏子の視点で綴られていて、
    √の出生にまつわる話ももっと詳細があるよう
    ですね。
    まだ読んでいないので、ぜひトライしたいです。

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