流血その後②

昨日の経緯があったので、今日の消毒は、会社の医務室に行ってみた。

またしても事の顛末を説明し、若い看護士のおねえさんに、お手のものであろう消毒をお願いした。

…のだが。

私の言葉にしばし考え込む彼女。
私、そんなに難しいことを要求しているだろうか?

しばらくして「これだと色ついちゃうよね?」と彼女が私に見せたのは、ガラスポットに入った赤チン(って今言うんだろうか?)にまみれた小さな脱脂綿。
「そ、それはカンベンです」

「じゃ、これでいいか?」と次に私に見せたのは、新品のマキロン。
もはや、これ以上何を言ってもムダであろう。

「あ、それでいいです」

おもむろに彼女はマキロンのビニールの包装をむき始めたが、なかなかうまくいかない。
すでに、私は不安な気持ちでいっぱいになっていた。

「じゃ、コレ持ってね」と手渡されたのは、半月型のステンレス皿。(よく手術とか使うヤツ)
何が起こるのか分からずにいると「はーい、じゃ上から流しまーす」と言いながら、彼女は私の頭上にマキロンをたらたらと流し始めた。
額をつたうマキロン。あぁ目に入りそう~。

彼女は、それをまったく気にすることも無く、ピンセットにはさんだ脱脂綿を傷の上から押し付ける。
あーん、そんなに押したら痛いってば。

さらに、ガーゼを貼るのも一苦労。
土曜と月曜にガーゼを貼ってくれた看護士さんはどちらも私の手なんか借りなかったし、そもそも私だって毎日自分1人でガーゼ交換しているというのに、「テープ貼るからココ押さえててね」と手伝わされるハメに。

たかが消毒ごときで、どっと疲れた。

ちなみに傷はかなりキレイに治っているようなので、毎日消毒しなくても大丈夫そうだ。
ってか、毎日「マキロン浴び」なんてごめんだわ。(③につづく

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