鹿革バッグ

実はおととい、友人と出かけた際に、えらい買い物をしてしまった。

そもそもこの友人と買い物に行くと、何の相乗効果か、お互いの購買意欲が高まり、アホみたいに買いまくる、という傾向にある。
今回も、折りしも世間はバーゲン真っ最中。
今年はバーゲンは参戦しないもんね、と心に決めていたのに、映画が始まるまで時間があったため、ふらふらとバッグを見に行ったのがいけなかった。

かわいいハラコのバッグが安い
カラフルな肩掛けバッグが超安い

そんな中、突如ぜんぜん安くないバッグに心ひかれてしまった。
それは鹿革のバッグ。

鹿革ってしっとりとやわらかーいのだ。
なのにあまり重くない。
肩からかけると、カラダにフィットして、しかも重さを感じない。
まさに私のカラダの一部になっちゃうような感じ。

しかし、そのやわらかさゆえ、加工に際しては技量が要求されるらしい。
さらに、かなり凝った加工もしてあるので「手はかかってるんだろうなー」とシロウト目にも推測されるお品物。

つまり…。
お値段が高いのだ。
バーゲンでちょっとだけ値引いているけど、それでも高いのだ。

値札を見て「コイツに惚れちゃいけない」と即座に思ったのだが、あのやわらかい感触は私の心をとらえて離さなかった。
しかも店員さんの「鹿革はどんどん味がでるし、丈夫なので一生モノとしてお使いいただけますよ」というありがたーいアドバイスと、友人の「買っちゃいなよー」という悪魔のささやきとがいっぺんに押し寄せて、とうとう私は欲望に打ち勝つことができなくなった。

「か、買います…。か、カードで…。」

かくして、鹿革バッグはめでたく私のモノとなりましたとさ。

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