小林かいち展に行ってみた

もうすでに先週の日曜(3/30)の話だが、竹久夢二美術館で開催されていた「夢二と謎の画家・小林かいち展」を見に行った。

この展示、30日が最終日だった。
この日は今までの自分の展示準備の疲れがどっと出て、出かける気分じゃなかったし、雨はガンガン降ってるしでかなりくじけそうになったのだけど、どうしてもかいちの作品を見たい一心で出かけた。

私がかいちを知ったのは、2004年に見た絵はがき展だったと思う。
その斬新なデザインと色づかいがとても気に入って、ネットでスグに調べたけど、ほとんど情報が見つからなかった。
それもそのはず、「謎の画家」といわれているように、小林かいちは大正から昭和初期にかけて京都ではがきや封筒の絵柄を描いていた、という以外は謎に包まれていて、素性が何も知られていなかったのだ。

今回私が見に行った展示がスタートしたのが今年の1月3日。
なんとこの会期中の2月に、かいちの遺族の方があらわれ、一気にその素性が明かされた。
本業は着物の図案家だったらしい。

雨の中、ちょっとしんどい思いをしながら見に行った展示だったが、やっぱりあの独特の色づかいや鮮やかさは、実物を見ておいてよかったと思う。(もちろん本も買ったけど、色の再現性は低い。)

展示は夢二作品との対比になっていたけど、かいちと夢二の作品は似ているようで根本的にアプローチが違うように思う。
夢二もきらいじゃないんだけど、ほとんど夢二作品をすっとばして、かいち作品のケースの前に佇んでしまった私。

時間がなくて、併設の弥生美術館の高畠華宵展はほとんど見られなかったのが残念。

私が買った かいちの本はこちら小林かいちの世界―まぼろしの京都アール・デコ
美術館での購入特典として、特別解説つきでした。

小林かいち展に行ってみた” への2件のフィードバック

  1. Fumi のコメント:

    おお、私も先月行きました。
    かいちの世界を満喫してきたよ!!うっとりだよね~。

  2. まきまき のコメント:

    {リボン}Fumiさん
    もともと最初のキッカケの絵はがき展はFumiさんに
    教えてもらって行ったんだよね。
    かいちの作品はホントいいですね。
    色づかいはもちろん、あのデフォルメ具合とか
    学びたいとこがたくさんあります。

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