フェルメールを堪能したあとは映画を見るために銀座へ移動。
とにかく半日休暇を有効に使うのだ!
ということで今年2本目の映画は
「エル・ブリの秘密 世界一予約のとれないレストラン」。
「エル・ブリ」はスペインのカタルーニャ地方にある三つ星レストラン。
なんと4~10月の半年間のみ営業して、
残りの半年は新しいメニュー開発に費やすという。
料理はすべてコース料理で、
品数が40皿以上におよぶこともあるらしい。
シーズンごとにメニューが一新されるため
同じ料理は二度と提供されない。
その独創的な料理に、多くの人々が魅了され、
わずか45席に世界中から年間200万件の予約希望が殺到する
人気レストランだったが、2011年7月に惜しまれつつ閉店。
この映画は、2009年の開店に向けた
メニュー開発の様子を撮影した、いわばドキュメンタリー。
オーナーシェフのフェラン・アドリアと新メニュー開発チームが
さまざまな食材や調理法を用いて、芸術的な料理を生み出していく。
淡々と進行していくその過程は、調理というよりは、むしろ実験。
完成した品々は、料理というより、いわば芸術品。
あくなき追求とはこういうことを言うんだろうな。
惜しみなく注がれる、彼らの情熱がちょっとうらやましい。
ちなみに「エル・ブリ」は、
今後は料理研究財団として新たに生まれ変わり、
引き続き新作料理や新食材の開発を行うそうです。