レオ・レオニ 絵本のしごと

先週、Bunkamuraザ・ミュージアムで開催されている
「レオ・レオニ 絵本のしごと」展に行ってきました。


「スイミー」、「あおくんときいろちゃん」などの
絵本で知られるレオ・レオニ。
そんな絵本原画はもちろん、油彩、彫刻など、レオニの作品を
幅広く満喫できる展示でした。

なんといっても、絵本にも頻繁に登場する
ネズミたちがかわいい!
でもそのネズミも、色紙をちぎったコラージュだったり、
あるときは繊細な描写の色鉛筆画だったり。

さらには油彩画、水彩画、モノクロの黒鉛筆画、
エッチングやアクアチントなどの版画まで、
さまざまな表現方法を駆使した作品たちに
圧倒されっぱなしでした。

レオニの絵本は、そのかわいさと色彩の美しさに
つい心を奪われてしまうけど、実はそこに込められたテーマが奥深い。
作品も、以下のテーマに沿って展示されていて
子供だけじゃなく、大人が見ても楽しめるし、考えさせられます。

第Ⅰ章 個性を生かして ちょっぴりかわり者のはなし
第Ⅱ章 自分は自分 みんなとちがうことは すばらしいこと
第Ⅲ章 自分を見失って よくばりすぎはよくないはなし
第Ⅳ章 知恵と勇気 小さなかしこいゆう者たちのはなし

49歳で初めて絵本を描いたレオニ。
おっ、私もまだまだ頑張れるんじゃないかしら?
なんて一瞬思ったけど、彼はもともとイラストレーター、
グラフィック・デザイナーとして活躍していたわけで、
積み重ねてきたものがまるで違う…。

ディック・ブルーナーの展示を見てもいつも思うことだけど、
シンプルでデフォルメされた作品を描く人は、
当然ながら、それしか描けないんじゃなくて、
正確なデッサンや描写ができる技量を備えた上で、
いろいろなものをそぎ落として、自分で表現したいものに
最低限必要なものだけを選んで残しているのだという、
そんな当たり前なことを、また再認識した展示でした。

まぁ、今から技量を身につけるのは、かなり難しいので
私は自分に描けるものを描きたいように、
そして楽しく(←ここ大事!)描いていければいいかな。

それよりなにより、グッズはかわいかったー!
ついついポストカードをチケットケースを購入。

レオ・レオニ 絵本のしごと” への2件のフィードバック

  1. もぃ のコメント:

    おっしゃるとおり。
    シンプルなところに行き着くには、やることやってないとアカンのね、、、って、いろんな場面で思いますね。
    いやぁ、、、しかし狂人的にすごい石のデッサンでしたね。
    鳥肌立ちそうでした。
    Thank you for going together!

  2. まきまき のコメント:

    >もぃさん
    こちらこそ、お付き合いいただきありがとうございました。
    石のデッサンすごかったねー。
    オブジェもネズミさんたちとのギャップが大きかったけど。
    展示を見ると、やっぱりいろんな刺激があって楽しいです。
    また行きませう。

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