またしても1ヶ月遅れで6月に見た映画をまとめてアップ。
今年9本目の映画は、「イニシエーション・ラブ」。
原作は、文庫化されたときに読んだのですが、
私はまんまと騙され、帯に書いてあったとおり2度読んだクチ。
鈍い私には、話のからくりが最後まで分からなかった。
しかし、これって「アヒルと鴨のコインロッカー」と同じく、
映像化は難しいはず…。
どうやって構成するんだろう?と興味津々で見ました。
意外と無難にまとまってたなぁという印象ですが、
小説と違って、映画は映像である程度説明したり、
伏線を張ったりする必要があるので、そうなると
結構、途中で展開が読めちゃう気がします。
そして今、初めて公式サイトを見たけれど、
主要キャストにクレジットされている「亜蘭澄司」という
俳優名が鍵を握っていたらしい。
「亜蘭澄司」はアメリカ映画業界で使われていた
「アラン・スミシ―」のあて字で、制作サイドが
俳優さんの名前を出したくないときに使うんだそうです。
なるほどね。
そしてもう一回、原作を読みたくてKindle版を購入したけど、
もはや結末が分かっているので、なかなか読み進まないです…。
ということで、ネタばれなしでレビュー終了。
ご興味のある方は、ぜひ原作からどうぞ。
今年10本目の映画は、「海街diary」。
四姉妹は、ただただ美しく、鎌倉の景色は魅力的。
そして、どのお料理もとてもおいしそう。
実際にこんな状況に遭遇したら、
女同士でもっとドロドロしそうなものだけど、
そんなシーンはいっさいなく、最後まで安心して見られます。
でも、四姉妹のうち、誰にも感情移入できなかった。
たぶん、彼女たちの日常をあくまでも客観的に見る映画
なんでしょうね。
そのスタンスがダメな人にとっては、ちょいとつまらないかも。
この手の映画、私はわりと好きですが。
たまには、こういう心洗われるような、
おだやかに見られる映画も悪くないなぁ。
…そんなふうに思える映画でした。