今日は友人と今年71本目の映画「エリザベスタウン」を見る。
突然の解雇、恋人との破局、そして父の死。生きる気力を失ったドリュー(オーランド・ブルーム)がやってきたのは父の故郷である小さな街、エリザベスタウン。
親戚たちとのふれあい、初めて知る亡き父の姿、新しいロマンス。
美しいその街で過ごすうち、ドリューの傷ついた心は次第に癒されていった…。
時代モノしか出演しないのかと思いきや、この映画では、フツーの青年役を演じたオーリー。
やっぱり彼はどんな時代の人物を演じても美しい青年であることには違いないんだけど、この映画では、今ひとつパンチがきいていないような感じなのはどうしてだろう。
全米の批評家には酷評されたというこの映画、ある者はオーリーの演技がヘタクソだと言ったそうだし、ある者はキャメロン・クロウともあろう人がこんな駄作を作るなんて、と嘆いたそうだ。
別にそこまでヒドい映画だとは思わないけれど、一介のサラリーマンな私としては、ドリューの失敗作となったシューズはどこがそんなにイケてなかったのか?とか、プロジェクトにGOのジャッジを下したのはトップなんだから、デザイナーであるドリュー1人だけが嘲笑の的になることも無いのではないかとか、1足のシューズの失敗でつぶれちゃうくらいの会社ならなんでもっと慎重にコトを運ばなかったのかとか、妙に現実的なことが気になってしまった。
なんでも、映画祭で酷評されたキャメロン・クロウは、かなり肝心な20分ほどのシーンを削ってしまったという話なので、それがあればもっと納得がいったのかも知れないが。
でも音楽好きな監督自らが、全編を彩るBGMをセレクトをしているだけあり、「再生の旅」をテーマとしたミュージッククリップとして見ればそう悪くないと思う。
ところで、やっぱりキルスティン・ダンストは美人なのか、そうでないのかが気になって仕方ない。時折見せる表情はキュートだし、すごいブスだとは思わないんだけど、どうしてこれほど日本人ウケしない顔なんだろう。
帰りしな友人とも語り合ったが、ひとまず、彼女がヒロインを演じると特に許せない、という結論に至った。
事実、「エターナル・サンシャイン」の彼女の役どころは、イヤな性格の脇役だったけど、悲しい過去が判明した時、ちょっと感情移入したくなるくらい魅力的で際立っていたように思うし。
…詰まるところ、単なる私の僻みかな。