今日は友達と今年4本目の映画「人のセックスを笑うな」を見に行った。
原作は、確か受賞直後で本屋に単行本が平積みになっている頃に立ち読みした。
買おうかな、と思ったけど、文字が大きい単行本って、何となく損した気がして買えない私。(ケチ…)
あと少しだけ…と読み進めるうちに、読み終わってしまったっけ。
永作博美演じる映画のユリは、主人公のみるめを演じた松山くんが撮影中にほんとにゾッコンになっただけあって(舞台挨拶でもそうだったけど、いろいろなインタビューで松山くんはそうこたえている)、年齢を感じさせないキュートな雰囲気をかもし出している。
これはこれで、恋する松山くんのせつなさが伝わってきて、よかったんだけど、あれ?原作のユリってこんなに可愛らしかったっけ?とギモンに思い、帰りに本屋で今度は文庫本を立ち読み。
あー、やっぱりそうだ。
原作のユリは、唇も指もかさかさ、小太りでお腹は丸みを帯びている。
でも女を捨てちゃったわけではなくて、ちょっとは気にしてたりするところに、19歳のみるめはいとおしさを感じる。
なんか、こっちの方がリアルだけど、小説の中だから成り立つんだろうな。
映画も、どこまでがセリフで、どこまでがアドリブだか分からないような、ちょっと独特の雰囲気。
137分はちょっと長いかな、という気もするが、女性の監督で、スタッフも女性が多かったからこそ撮れたんだろうなぁと思えるシーンや表情も満載で、たまにはこういうのもいいかも。