百万円と苦虫女

友達と今年16本目の映画「百万円と苦虫女」を見に行った。

元(?)はWOWOWドラマだし、サクッと見られる映画かなと勝手に思っていたら、なんと2時間。でも主人公鈴子を演じる蒼井優がほとんど笑顔も無いのにひどく魅力的で、ついつい引き込まれてしまった。

鈴子は、思わぬことから前科者になってしまい、家を出る。働いて百万円が貯まったら次の土地へ旅立つというルールを自分に課して各地を転々とする。

これだけ聞くと、突拍子も無い行動で、共感なんてまるで出来ない気がするのだが、警察沙汰になった発端の出来事は、鈴子にばかり非があるとは思えないし(その後の行動はやりすぎにしても)、自分にほとほと嫌気がさして、でも自分から逃れることなんてできなくて、とりあえず日常から逃れたい、そしていっそ誰とも関わりたくない、と思う気持ちも理解できるように思う。

誰もが心のどこかに持ってる感情をつまびらかに描くのって、ある意味エグイと思うが、さらっとやってのけるのが、女性の監督・脚本たるゆえんかな。

そんなわけで、鈴子に、鈴子の弟に、そして森山未來くん演じる中島くんにかなり感情移入してしまって、不覚にも場面場面で、涙をこらえてしまった。

森山くんは、けっして見た目は好みじゃないんだけど、映画で見るたび、この人、上手いよなぁと思う。「セカチュー」は、まさみちゃんじゃなく、森山くんでもってた映画だと思う。

鈴子の弟役、齋藤隆成くんがかなり泣かせる演技をするのだが、それもそのはず、ドラマでも名演技を見せてくれた子だった。映画「博士の愛した数式」のルートもこの子だったのね。

DVDでたら買おうかなー。
個人的には、自己嫌悪に陥った時や、気分が落ち込んだ時に、また見たくなる気がします。
(WOWOWドラマのDVDBOXも欲しいんだけど、ちっと高いよな…。)

百万円と苦虫女” への1件のフィードバック

  1. ゆったり、のんびり毎日暮らし のコメント:

    百万円と苦虫女

    百万円と苦虫娘はWOWOWでして鑑賞したけども
    結論は姉弟のなど良かったが私は好きじゃないね
    内容は主人公がルームシェアから事件なり前科者なって
    百万円が貯まると引っ越しを繰り返して行く展開だね
    ルームシェア関係あり無しで刑事と民事に分れる意外だが
    2008 日本 邦画 ドラマ ラブロマンス
    作品のイメージ:ほのぼの、ためになる
    出演:蒼井優、森山未來、ピエール瀧、竹財輝之助
    まるで自分のことを言われているように感じた作品。フリーターの鈴子(蒼井優)は、友達からルームシェアの話を持ちかけられ、それに応じる。すると、なんとギリギリになって、友達の
    蒼井優が『ニライカナイからの手紙』以来、3年ぶりに主演を務めた、ほろ苦い青春ロードムービー。ひょんなことから各地を転々とすることになるヒロインの出会いと別れ、そして不器用な恋を丹念に映し出す。監督は『赤い文化住宅の初子』のタナダユキ。共演者も『スマイル 聖夜の奇跡』の森山未來をはじめ、『ワルボロ』のピエール瀧や『転々』の笹野高史ら個性派が脇を固める。転居を繰り返しながら、少しずつ成長して行く主人公の姿に共感する。[もっと詳しく] ころ
    蒼井優の「苦虫顔」にまさる女優はなかなかいない。
    日本でも、若い女性監督が何人も出てきたのはいいことである。
    当然、観客の評判や、映画祭などでの受けは、それぞれ異なるのだろうが、いまのところ、トップを走っているのは、『蛇イチゴ』『ゆれる』そして現在公開中の『ディア・ドクター』で話題の西川美和と、『萌の朱雀』『殯(もがり)の森』とでカンヌ映画祭の常連となった河瀬直美であろうと思われる。
    観客動員数でいえば『かもめ食堂』『めがね』でミニシアターにおけるロングランヒットを連発した荻上直子が目覚しい。
    個人的に注目しているのは『幸福のスイッチ』の安田真奈、『三年身籠…
    あらすじ短大を卒業後、フリーターをしている鈴子はバイト仲間からルームシェアを持ちかけられて実家を出る事にしたが、ひょんな事から警察沙汰になり・・・。感想百万円貯まるごとに町を転々とする苦虫女のお話です。でも、苦虫女って感じちゃうかったな蒼井優演じる主人…
    映画「百万円と苦虫女」を見ての感想。
    40℃という気温を記録した去年の真夏に、エキストラとして撮影に参加した蒼井優・森山未來・あんぱんち出演『百万円と苦虫女』がついに本日公開さぁ?て今回は、どのくらい映っているのだろう???胸を高鳴らせて、初日舞台挨拶へ向かったのであった(爆)|あんぱ的えき…
    人気ブログランキングの順位は?
    百万円貯まったら、この家を出て行きます。
    鈴子21歳。
    資格、なし。
    特技、なし。
    友達、なし。
    就職できず、バイト生活。
    百万円貯まったら、1人で生きる。
    海へ山へ町へ
    やさしさを受けとめて、きっと、わたしは…
    □作品オフィシャルサイト 「百万円と苦虫女」□監督・脚本 タナダユキ□原作 タナダユキ(「百万円と苦虫女」幻冬社) □キャスト 蒼井優、森山未來、ピエール瀧、竹財輝之介、齋藤隆成、笹野高史、嶋田久作、モロ師岡、石田太郎、キムラ緑子、矢島健一、斎藤歩、堀…
    海の家から山の桃園・・山のあなたの空遠く「幸」住むと人のいふ、ああ、われひとと尋めゆきて・・苦虫女の行くところ、涙と恋に辛い体験そして気持ちいい風・・
    鈴子(蒼井優)は就職を失敗してのフリーター、しかし、拾ってきた可愛くて可哀そうな子猫ちゃんを捨てら…
    「百万円と苦虫女」
    タナダユキ監督が書き下ろした小説です。
    映画が蒼井優さん主演でただいま公開中
    さっそく見てまいりました。
    もちろんタダで(笑)
    鑑賞券が当たったので見に行ってまいりましたw
    ―短大卒業後、就職もできずにアルバイト生活を送っている…

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