最近見た映画を書き留めておきます。
今年20本目の映画は「夢売るふたり」。
西川美和監督による、
もちろんオリジナル脚本の長編第4作。
松たか子、阿部サダヲ演じる夫婦が
火事で自分たちの店を失い、
結婚詐欺に手を染めていくというストーリー。
「ゆれる」「ディア・ドクター」もそうだけど、
ゾクゾクする、独特の心理的恐怖がたまらない。
西川さんは、あんなに美しいのに
こんな怖い描写ができるところがステキ。
というか、女性ならではの描写だなぁと
思うところも多く、おそらく男性には
この手の脚本は書けないんじゃないかな。
松たか子がまたイイです。
「ヴィヨンの妻」しかり、
何かを耐え忍ぶ、でもウラでは
何かを企んでいそうな妻役がよく似合う。
巷では、この映画は夫婦やカップルで
見ないほうがよいと言われていますが、私も一票。
しかし、幸せって、夢って、何だろうね。
そんなことも、ふと考えてしまう映画です。