化粧品は、コスメデコルテ一式を使い続けてはや数年。
近所のジャ●コに、コスメデコルテを
取り扱っている店があるので、いつもそこで買っている。
この店のオーナーのおば様は、
お客の顔と、使っているブランドやラインが、
片っ端からアタマに入っているらしく、
私の顔を見るなり、私の名を呼び、
私が「今日は化粧水を…」と言うだけで、
いつも使っている商品を取り出してくれる。
私が毎年クリスマスコフレを買うことも
ちゃんと覚えていて、必ず発売前に教えてくれる。
この店に通って数年になるものの、
私は別にコスメフリークじゃないので、
そんなに頻繁に通ってるわけでもない。
その程度のお客のことでも、
ちゃんと覚えていてくれるこのおば様のおかげで、
私はコスメデコルテの
複雑なラインアップを覚えなくとも、
いつも欲しいアイテムをつぶやくだけで
目当てのモノが買えていた。
ところが今年の初め、
いつものように店に行ってみると、おば様がいない。
かわりに対応してくれたのは、
前から時々店頭に立っていた別のおば様。
このおば様の言うことには、
なんでもオーナーが変わったそうで(店名は変わらず)
これからはポイント換算が以前よりお得になり、
サンプルもどんどんくれるのだそうだ。
でもね、
私、あらためて気づいたんだけど、
お客の満足感って、
そういうことだけじゃ満たされないのよ。
新しいおば様、なぜか私の顔を見るなり、
「アルビオンですよね?」と言う。
「いえ、コスメデコルテですけど」
と答えると、名前を聞かれ、
なのにいくら待ってもカルテが見つからない。
挙句の果てには
「あぁ、古いお客様ですね、リストがいくつかあるので」
って、そんな事情はアタシの知ったこっちゃないわ。
かと思えば、次に行ったときに、
今度は先に自分の名前を名乗ったら、
カルテがブランド別にわけてあるとかで、
これまたなかなか見つからなかった。
「ファンデーションを…」とお願いしても、
「どのラインをお使いですか?色番は?」と聞かれる。
今まで、そんなこと尋ねられたことないので、
自分でも分からない…。
ってか、そのためにカルテがあるんでしょ?
リップ1本買うのも大騒ぎ。
以前買ったものが欲しかっただけなのに、
別のおば様店員に尋ねたら、
単に店頭にサンプルが無いのか、
廃番になったのかが、分からないようで…。
結局のところ、
欲しかった色は廃番になってしまったらしく、
別の色を買おうとしたら、こちらはサンプル切れ。
在庫の新品を開けるというので、
これ以上の面倒は避けたくて、
「まだ買うかも分からないし、もういいですから!」
とかなり強く言ったのに、
「いえ、開けますから」
と聞き入れてもらえなかった。
(結局、その色は買わなかった)
ちょうど手が空いた美容部員さんが、
丁寧に詫び、きちんと接客してくれたおかげで
欲しかった色に近いものを買うことができたけど。
しかも、今日気づいたのだが、
先日、乳液だと思って買ったのは、
よく見たら化粧水だった。
乳液がもうすぐなくなるなぁ、
と思って買いに行ったので、
「化粧水を…」と言った覚えはあんまり無いのだが、
万が一、私がそう言っていたとしたら、
ちゃんとカルテを見て、
「この前お買い求めですよ」って
言ってくれてもいいじゃん!
(最近、買ったばかりなんである)
自分の名前も、商品名も言うことなく、
欲しいものが買えていた今までが
恵まれすぎていたのかも知れない。
でも、それが心地よかったからこそ、
通い続けていたのだと、今さらながら気づく。
確かにポイント還元率は高いけど、
お店を変えようかなぁ、と思う今日この頃。
顧客満足って、ホントに大事だね。