執念の手袋

私は、たまに執念深い。
それはおもにモノに対してあらわれる。
特にお気に入りのモノに。

先々週の木曜日、仕事が終わらず居残っていたら
電車にもギリギリの時間になってしまった。
駅までの道をダッシュしながら、
やめればいいのに、空腹に耐えかねてコンビ二に寄り道。

お茶とクッキーを買うべく、レジで手袋をはずしながら、
あッ、いつもどおりアウターのポケットに入れないと
失くしたりするのよね、と思いながら
手袋をバッグに突っ込んだのは覚えている。

さらに超ダッシュして、電車に飛び乗って、
ふと気づいたら、片方の手袋がなくなっていた。

いやいや、こういう時は、
ちゃあんとバッグの中にあったりするんだよね。

妙に落ち着き払って、バッグをゴソゴソしたが、
見つからない。

えー、気に入って長年使ってきた革の手袋なのに。
しかし、すでに終電なので、戻るわけにもいかず。

絶対、あのコンビニで落としたに違いない、と思い、
翌日の朝、レジで尋ねるも、それらしき落し物はないという。

それじゃ、道で落としたのかと、
キョロキョロしながら歩いたら、茶色の革手袋発見!
が、どう見ても紳士物。

その後、駅の(というよりJRの)遺失物係に
問い合わせたりもしたが、結局手袋は見つからなかった。

見つからないとなれば、
どうしても同じものが欲しくなるのが、私の執念深いところ。

ちゃあんと、似たような革手袋を見つけた。
が、買おうと思ったら、意外に高い。
うーん、と悩んでいたら、今日は30%OFFとのこと。

なら、買う!
と思ったものの、片手が何だかキツイ。

その旨、店員さんに話したら、
この革は使いこむほどやわらかくなりますよ、と。

というわけですっかり納得のうえ、買ったのがこちら。
左がなくした手袋、右が新しく買った手袋。


これだけ似たのが買えたので、
新しい子は今までの子の生まれ変わりと思って
大事に使いたいと思います。

今までありがとう、手袋。

(500)日のサマー

「FRaU」の映画特集で、
去年のベスト映画に挙げられていた
「(500)日のサマー」

見たいと思いながら見逃したので、
TSUTAYAでDVDを借りてきた。

魅力的な女の子サマーとの、
500日間にわたるさまざまな出来事が
主人公トムの視点で描かれる。

時間軸が行ったり、来たりするけど、
シーンが切り替わるたびに
「(●)日め」と表示されるので、
あぁ、まだ2人がラブラブの頃だな、とか、
もう終わりが近い頃か、とか、
だいたい見当がつくので、それほど混乱しない。

サマーは特にエキセントリックな子だと思うけど、
ま、世の中のカップルの間には、
いろんな感情の移り変わりや、
気持ちのすれ違いがあるわけで、
多少なりとも、皆、この映画に
共感できるところがあるのではないかと。

個人的にはエンディングが大好きです。

何度も戻しながらゆっくり見たいので、
DVD欲しいかも…。

しあわせの雨傘

先週の水曜日に、今年2本目の映画
「しあわせの雨傘」を見に行った。

前日、同じ職場のTさんと
ランチを食べながら映画の話になり、
最近買った「FRaU」の映画特集で、
今年見るべき映画に挙げられていた
フランソワ・オゾンの「しあわせの雨傘」が
見たいんだよねぇ、と話したら、
明日、一緒に行きませんか?とお誘いをいただいた。

お互いフランソワ・オゾン好きなので、
ぜひ!となったのだが、
水曜はノー残業デーなのに、私は仕事が終わらず、
Tさんを2時間半以上待たせてしまった…。

21時半からの映画を見るのに、
新宿に着いたのは21時少し前。
チケットを買って、
パスタを15分くらいで食べて、
ギリギリで間に合った。

ただ、遅い時間になったおかげ(?)で
Tさんのダンナさまも合流、3人で映画を楽しんだ。

ちなみにダンナさまはフランス人。
笑うタイミングが早い、早い。
見終わった後にダンナさまがおっしゃるには、
フランス人やフランスに長く住んだ人じゃないと
なかなか分からないユーモアも
いっぱいおり込まれているそうです。

ま、フランス映画だもんね。

でも細かいギャグは分からなくても
充分楽しめます。
いかにもオゾンらしいなぁ、という感じの
オゾンファンには嬉しい作品。

意思の表れとともに変遷する
カトリーヌ・ドヌーブのファッションもステキ。
しかもジャージ姿まで見られるなんて!
(それでも美しいのが驚異的。)

ところで原題は「飾り壷」の意らしいです。
お飾りの妻である自分を「飾り壷みたい」と表現する
カトリーヌ・ドヌーブ演じる主人公。
邦題より、こっちの方が断然イイと思うのだが、
まぁ、映画見ないと意味が分からないか…。

ソーシャル・ネットワーク

公開初日に、
友人+ダンナの3人で今年1本目の映画
「ソーシャル・ネットワーク」を見に行った。

ゴールデン・グローブ賞受賞で今や話題の映画。
去年、この映画の存在を知った時、
公開されたら絶対見たい!と思ったけど、
ミニシアター系の作品かな?
くらいにしか思っていなかった。

ゴールデン・グローブ賞に
ノミネートされているのを知ったのも、
見に行く直前。

でも、よくよく見たら
監督は「セブン」「ベンジャミン・バトン」の
デビッド・フィンチャー。
数々の浮名を流してきた
ジャスティン・ティンバーレイクも出てる。

友人役のアンドリュー・ガーフィールドは、
新スパイダーマンに抜擢された注目の俳優さん。
キーラ・ナイトレイと共演する
「わたしを離さないで」も楽しみ。

で、肝心の映画についてですが、
見るに当たって認識すべきは
この映画はフィクションである、
ということではないかと。

マーク・ザッカーバーグ本人が
「当時自分が着ていた服以外は
この映画は真実ではない」
などと発言したようだけど、
原作者からの再三の取材オファーも
すべて断ったというマークの真意や真実は、
当然ながらこの映画に反映されるはずもない。

でも、何かとてつもないことを成し遂げるには、
代償として何かを失わざるを得ないことは、
ある意味真実だろうし、
緻密な脚本、時間軸が行き来する展開は、
真実がどうであれ、充分に楽しめる。

とにかく、この映画の主人公マークは、
5億人の友達が欲しいと思ったわけではなく、
単に身近な人とつながっていたかっただけなのだ。

マークを演じたジェシー・アイゼンバーグが
インタビューでこんなことを語っていた。

実際にFacebookに勤務する彼のいとこが、
マーク本人から「あなたのいとこは、今度映画で
私の役を演じるんですよね?」と直接尋ねられ、
「気にしていらっしゃいますか?」と問うたら、
「全然気にしていないよ」と答えたそうだ。
またマークは映画館を借り切って、
従業員にこの映画を見せたとか。

アイゼンバーグも言ってたけど、
マークはもっと大きな課題や問題に直面していて、
この映画が真実かどうかとか、
何らかの影響があるのかとか、
そういったこととはまったく別の次元に
いるんじゃないかと思う。

きっと、
事実は小説より奇なり、かも。

ちなみにアイゼンバーグは、
映画の中では、ちょっと変わったイヤなヤツだけど、
インタビューでは誠実な感じで、
ワタクシ的にはとってもヒット。
今回注目されるだけで終わって欲しくないなぁ。

2010年に見た映画ベスト

去年は27本の映画を見ました。
(映画館で見たもののみカウント)
これは偶然にも2009年に見た映画と同じ本数。
2週間に1本見ている計算です。

で、2009上半期にやったきりだったので
去年見た映画の中から、
私の主観で決めるベストを挙げてみます。

…とはいえ、これという1本がないなぁ。
ここ数年、邦画の割合が多いのが特徴的ですが、
あえて挙げるなら、やっぱり邦画を。

ゴールデンスランバー

告白

いずれも原作は小説。
「ゴールデンスランバー」は未読、
「告白」は鑑賞前に読了。
「告白」はオチを知っていても、映画は楽しめます。

ちなみに、家で見たものの中で挙げるなら…。

ロフト.

密室のミステリーとしてクオリティが高いか否かは、
人それぞれ感じ方があると思うけど、
私はとにかくすっかり騙されて、
ずーっと犯人が分からなかったので、
そのドキドキ感だけでも満足。

飛行機の中で見て、うっかりうるうるしちゃったのは…。

今度は愛妻家

行定監督やるなぁ、という感じです。
気づいたら目に涙がたまってて、
飛行機の中でかなりビビリました。
(基本的に映画見て涙しないもので。)

さて、今年も面白い映画に出会えるといいな。

スーツケース生還

少し前のことになりますが、
(すでに去年のことになっちゃうのか…)
年末12月30日に宅配便の大きな荷物が
わが家に届きました。

季節遅れのサンタからの贈り物…ではなくて、
修理に出したスーツケースが戻ってきたのでした。

11月のバルトの旅行からの帰国時。
成田で受け取った時はまったく気づかなかったけど、
自宅に戻って、部屋に上げるために
ダンナのスーツケースを持ち上げてみたら、
4つの車輪のうち、1つの周囲にぐるりと白いラインが。

よくよく見たら、何かに引っかかったのか、
車輪がものすごい力で引っ張られたようで、
本体の一部もろとももげそうになり、
首の皮1枚(?)でかろうじてつながっているのを、
内側からガムテープで止めてあった。

つまり、白いラインは亀裂だった。
ガムテで、それはもう巧妙にカバーされていたので、
ちっとも気づかなかった。

新しいものではないので、
黙って買いかえてもよかったのだが、
内側から止めるというやり口がどうにも許せなかったので、
すぐに航空会社の空港カウンターに電話。

それがなかなかつながらず、
結局、翌日も空港やら、都内のオフィスやら、
何度もかけて(しかもたらい回しにされたりして)
折り返し電話を待つもまったくかかってこず、
何とかコンタクトがとれたのが翌日夕方。
実に1日以上かかった。

で、いずれにしても帰国時に空港で申し出ないと、
空港会社では受け付けられず、
あとは保険で対処するしかないそうなので、
ひとまず破損証明書だけ発行してもらうことにした。

さらに保険会社に連絡したら、
まずは現品を見て修理可能か否かを判断するので、
書類とともにスーツケースを送って欲しいとのこと。

それにしたって、すごい壊滅状態なので、
まぁ修理はムリだろうなぁと思っていた。
減価償却もかなり進んでいるので、
保険会社にしたって保険料支払うほうが
安いんじゃないかと。

それが、それが、無事に戻ってきた。


あれ?
白いラインがなくなってる。
寄ってみると…。


この写真ではわかりにくいけど、
車輪の周囲だけ、表面の凹凸がなくなっていて
要は溶接作業が行われた模様。

すごいな、保険会社の修理。
意地でもカネは出しません!みたいな気迫が感じられる。
(もちろん、そんなことはないだろけど)

数年前から持ち手のバネの調子が悪かったので、
「持ち手も壊されました、って言っておけばよかったね」
とダンナは言っていた。

まだしばらくは、この子と旅をともにできそうです。

今年も初売りめぐり

去年、冷やかしに行ってみた
意外と楽しかった初売り&バーゲン。

今年も2日はちゃんと起きて、
初売り&バーゲンに参戦してみました。

まず目指したのは今年も恵比寿。
10時ジャストには到着するはずが、
うっかり電車の時間を間違えて、
10時10分くらいに到着。

駅のホームで二手にわかれ、
私はアトレを目指し、ダンナは恵比寿三越へ。
(アトレは10時開店、三越は11時開店)

アトレは年末に下見済み。
プレセールをやっていた店では
すでに買ってしまったので、
今年もアナトリエのセールへ。

事前チェックしておいた
ワンピース、プルオーバー、パンツは全部あった!

で、いっさいがっさいもって、試着。
この時点で5人待ちだったけど、
私が終わった頃には10人待ちだった。

昨年末にストレス発散?で
大お買物祭りを個人的に開催済みなので、
ワンピースだけ買うことにする。

あ、そういえば去年の初売りも
ワンピースを買ったんだっけ?
そもそも同じようなのを持っている気もするが、
気にしないことにして購入。

私の戦いは終わったので、
恵比寿三越へ移動。
レジ待ちが意外と長かったので、
すでに11時をまわっていた。

ダンナの目当てのブランドは地階にある。
去年、11時すぎに三越に行ったら、
この店だけ、福袋が完売。

直後に福袋を持って歩いている人(勝者?)を見かけ、
「来年こそゲットするぞ!」と決意したのであった…。

今年は開店前から並んだんだから、
無事に福袋ゲットできたんだろうなぁと
店に行ってみたら、レジの列にダンナはいない。

キョロキョロしたら、少し離れたところに人だかり。
ダンナもそこに。

なんと10個以上の福袋を確保した夫婦(?)が
それらを床に並べ、品定めしていた…。

ちなみにこの店の福袋は
口がきつく閉じてあって、
事前に中を見ることはできない。ちなみにこんな感じ(↓)


彼らはサイズや袋の厚みで選別しているのだろうけど、
獲物をかっさわれてしまった人たちが
輪をつくり、なりゆきを見守っている。

端のほうにある袋を
誰かが持っていこうとするやいなや
「ナニするんですか!やめてください!」と
わめく妻(らしき女性)。

その一方で、自分たちが不要と判断した袋は
「はい、Lです」「Mですよ」と配ってくれる。

ボーっと立ち尽くしていたダンナは、
幸いにも(?)、1つをめぐんでもらえた。

しかし、あのガメっぷりはどうなのよ。
販売方法ももう少し考えればいいのにね。
などと話しながら、早めのランチ。

去年の初売りデーに渋谷店を通ったら、
行列がすごかった「俺のハンバーグ山本」。
今年は恵比寿店に行ってみた。

看板メニューの「俺のハンバーグ」は
ボリュームがすごそうだったので、
ランチメニューの自家製ハンバーグを。



野菜ジュースが美味しかった。
野菜ジュースが嫌いな私でも飲めました。
もちろんハンバーグも美味しかった。

恵比寿から日比谷線に乗って、有楽町界隈へ。
阪急モザイクのAIGLEの福袋はすでに完売。
ちなみに先ほどの恵比寿三越では、まだ残っていた。

ダンナが福袋を買ったブランドは
銀座に路面店があるので、冷やかしに。
(ちょっと恥ずかしいので
私は福袋を持って外で待っていた。)

なんと!福袋はまだあった。
ふつうに売ってた。
恵比寿であんなに苦労することないね、
というのがようやく出た結論。

ビックカメラ、丸ビルなどを経由して大丸へ。
去年、すでに売り切れていた
紳士用ソックス福袋は今年はまだ大量にあった。
時間も早かったけど、あきらかに数を増やした感じ。

あ、そうだ。
途中でCathの丸の内店も寄った。
人が多くてえらいことになっていて、
店の奥まで進めず、すぐに退散。

そんなこんなで、
今年の初売りもなかなか楽しめました。
無事にゲットしたダンナの福袋も
中身はまずますだったし。
(あそこまでしたのに中身が
イマイチだったら悲しい…)

来年からはダンナは銀座、私は恵比寿、かな。

ケーキと蕎麦

去年の大晦日も、
私の実家でダンナの誕生日を祝いました。
ここ数年、誕生日やその他イベントを
夫婦で祝う習慣がないので、
この日は1年で唯一のちゃんとしたお祝い会。


ケーキのほかにもいろいろ食べたけど、
写真を撮り忘れました…。
かろうじて年越し蕎麦は撮影。
毎年恒例、ダンナのお義父さんの手作り。


1日は実家でダラダラして、
夜9時過ぎに自宅へ向かったのですが、
電車がみごとにガラガラでした。

あけましておめでとうございます


あけましておめでとうございます。

2011年も、はや3日がすぎてしまいました。
冬休みはもう5日を消化、
残すところあと1日とちょっとです。

ってなことを
去年の年明けにも書いております。

去年も目標は特にかかげていませんが、
今年も大きな目標はかかげません。
去年同様、後悔のないように過ごしたいです。

去年は、大病もしなかったし、
映画やライブに行ったり、
やりたいこともやってるけど、
なんだかメリハリのない1年に
なってしまった気がします。

仕事も頑張ったつもりなんだけど、
今ひとつ達成感がないというか。
それは私の努力が足りないのか、
世の中の状況がいけないのかはさておき。

後悔はしていないけど、
反省すべきところはちゃんと反省して、
今年はもっと後悔のない年にしたいです。
少しくらいはピョン!と飛躍できたらいいな。

もちろん、ライブも行きます。
はぁ、遠征もしますとも。

イラストは、
あんまり描かないと
描けなくなる気がするので、
もう少し描かないとなぁ…。

あ、そうそうブログは、
昨年末に満6年をむかえ、
なんと7年め突入…。
最近は更新も少なくて細々と…ですが、
ここ数年で、私が継続できているのは
唯一このブログだけかも。

今年もどうぞよろしくお願いします。